私の転職履歴2

会社がなくなるという発表後は、社内は大騒ぎでしたが、1週間ぐらい経つと次第に収まって各部署で今後の対応を協議したり残務整理を始めるようになっていきました。そうこうしているうちに、会社からは社員の今後の身の振り方について支援する企業の案内があり、先ずはそのセミナーを受けることとなったのです。

気が進まないままにセミナーを受けたのですが、大変ですが頑張りましょう的な内容であまり役立ったことはなかったように記憶しています。どうもこのときの支援会社の役割は、転職先紹介というより、これからの転職活動の仕方、気の持ち方、個人生活上の財務管理などが主体でした。こうしたことも大事なのですが、私自身は、この段階では、退職金が出るのかどうか、社内ローンの清算はどうするのか、いつごろまで給与が支給されるのかといった具体的な日々の暮らしの方が切実に感じていたので、セミナーの話はあまり耳に入らなかったのです。ふざけた生徒だったのです。

実際のところ40代以上の転職 については、案件自体が少ないので、つてやコネがあれば積極的に使いましょうという話もあったので、そういうものかとぼんやり聞いていました。

で、大騒ぎから5か月ぐらい経った初夏になり、部下たちの転職先にも目途がつき、残務整理も一通り済んだのでいよいよ自分の転職活動を開始しました。支援会社の助言などは特に聞きもせず、数社の紹介会社に履歴書等のレジメを送付し反応を待ちました。結構、どきどきとしてましたですよ。